両親の愛情が子どもの健全な成長に不可欠であるとの認識のもと、子どもの連れ去り別居、その後の引き離しによる親子の断絶を防止し、子の最善の利益が実現される法制度の構築を目指します

寄稿SeasonⅣ ⑤

Season Ⅳ ⑤節目に会えず

Makoさん(東京都の会社員女性、45歳)
聞き手・Masaくん(気弱なジャーナリスト)
 
Masa 親子断絶はどのような経緯で?
Mako 私は現在、婚姻中で、夫に家から閉め出され、2人の子供たちを奪われている状態です。2年以上、完全に引き離されています。閉め出された後、無断で引っ越しをされ、今どこに住んでいるか不明です。夫の実家は埼玉県ですが、そこには居ません。自転車を買って夫の実家の辺りをぐるぐる回ったこともありますが、分かりませんでした。
Masa 昨年度は息子さんの卒業式、娘さんの入学式があったそうですね。
Mako 実の母親であり、10年間専業主婦として子育てをしてきた私が、ただ単に夫が無断で連れ去ったということだけで、これらの大切な式に出席できませんでした。小学6年生と1年生の子供たちの姿をただの一度も見ることなく、貴重な1年が終わってしまいました。本当に言葉では到底言い表せない憤りと悲しみでいっぱいです。
Masa 親なのに学校行事に参加できないとして国家賠償を提訴するそうですね。
Mako 私は原告の男女5人のうち1人です。6月にも提訴を予定しています。学校・園・役所が子供と離れて暮らす親を保護者として扱わず、親なのに学校行事に参加できず、情報共有もしてもらえません。その結果、子供は親からの愛情を感じる機会を奪われ、親は我が子の成長を見ることができません。学校や園で会えないのは別居親への差別であり、立法不作為です。
この訴訟を支援してもらうクラウドファンディングを広く募っています。資金は弁護士費用や訴訟費用に充てます。
私の場合、親権もあり、接近禁止命令もDV支援措置も適用されていません。何も法律上の制限を受けていないのに、子供たちがいるとされている市の教育委員会から子供たちの通っている学校すら開示してもらえないのです。
このように親子のつながりが学校により遮断されており、学校が親子断絶に加担している状況であり、社会的にも問題です。
ただ、突然「会わせない」とガラリと変わった夫には不思議と憎しみはありません。彼は幸せではないと感じます。悪いのは、この国の制度なのです。

Season4-5
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