両親の愛情が子どもの健全な成長に不可欠であるとの認識のもと、子どもの連れ去り別居、その後の引き離しによる親子の断絶を防止し、子の最善の利益が実現される法制度の構築を目指します

平成28年6月1日、日刊ゲンダイ

薬物中毒よりつらい 清原被告を待つ“もうひとつの地獄”

 覚醒剤取締法違反の罪に問われ、31日判決が下された清原和博被告(48)。溺愛する中学2年の長男と小学5年の次男は現在、離婚した元妻・亜希さん(47)とともに暮らしているが、会える日はくるのか。

 逮捕されて以降、2人の息子とは会えていない清原被告は初公判で「(息子と)会いたい。会って謝りたいです」と号泣した。しかし、亜希さんは清原被告と息子たちが会うことを希望していないという。こうした場合、清原被告は子供と会うための「面会交流」調停を起こすことになるが、極めて厳しい結果が予想される。

 「単独親権」制度を取る日本の家庭裁判所は、離れて暮らす片親に対して、異様なほど“冷酷”だからだ。しかも、罪を犯した父親に対し、簡単に面会を許すはずもない。離婚事情に詳しい上野晃弁護士はこう言う。

 「親にDVや薬物の問題がある場合、監視つきで面会する方法もありますが、これまでの家裁の流れから考えると、写真と手紙の交流だけになる可能性は高いです。しかも、『当面の間』という条件などがついて、いつになったら会えるのか分からない。その間に親子が疎遠になり、関係修復が難しくなるケースが多いんです」

 離婚後、子供と会える少年野球のある日曜日を、非常に楽しみにしていたという清原被告。今後、手紙や写真だけの交流で、精神的に“耐えられる”のか。離婚や別居を機に、子供に会えなくなることを悲観して、“心を壊す”片親は多くいる。

 「13年には、49歳の父親が東京・文京区の小学校の校庭で、9歳の息子に灯油をかけ火をつけ、無理心中を図っています。父親と息子は別居中で、事件当日、息子は校庭で野球の練習をしている最中でした。また、14年には、精力的に原発取材などを行っていた民放のテレビディレクターが、別居を機に子供たちと離ればなれになり、自宅で練炭自殺をしている。表ざたになっていませんが、こうした事件や事故は全国各地で起きているんです」(報道関係者)

 初公判で清原被告は「なかなか(覚醒剤を)やめられない自分がいて、何度も自ら命を絶つことも考えていました」と自殺願望も告白している。悪い想像はしたくないが、子供と会えない状態が続けば、清原被告が再び“おかしくなる”日は遠くない。

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