平成27年9月2日、毎日新聞
ハーグ条約:ネットで親子面会システム 政府構築は世界初
外務省は1日、国際結婚の破綻などで国境を越えて連れ去られた子どもの扱いを定めたハーグ条約に基づき、外国で離れて暮らす親子がインターネット上で面会できるシステムの運用を始めた。同省によると、政府がネット上の面会システムを構築したのは世界で初。
新システムは、親子がパソコンやスマートフォンに専用のアプリをダウンロードして利用する。テレビ電話のように、顔を見ながら全員が会話することができる。
面会には第三者として、外務省が委託する専門の支援者がネット上で立ち会う。不適切な発言があれば、強制的に会話を遮断できる権限がある。
ハーグ条約は日本で昨年4月に発効。政府は同条約に基づき面会支援を行っているが、子どもと暮らす親が別の親との対面に抵抗感を持つケースもあり、新システムを開発した。同省は「支援者が立ち会うことで、両親が安心して交流できる」と説明。豪州などが関心を示しており、情報提供を行う意向だ。【小田中大】
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